ダウ理論の押し安値・戻り高値とただの安値・高値の違い。

ダウ理論のトレンド定義では、アップトレンドの判定基準は高値と安値の切り上げ。ダウントレンドの判定基準は高値と安値の切り下げ。

 

ダウ理論のトレンド転換定義

 

 

ネットを検索するとダウ理論の基本的なトレンド定義の解説は多いのですが、実践でトレードをしていると疑問が生じます。

 

例えば上図のアップトレンドのように3波の高値を5波でブレイクしていれば、4波が直近安値で3波高値もブレイクしているから、高値と安値の切り上げで上昇トレンドだと認識できます。

 

下図ではどうでしょうか?

 

 

レンジとトレンドの判断基準

 

4波から5波を形成した時点でアップトレンドだと認識できますが、その後の動きで小さな波形で高値と安値を切り下げてきています。

 

この場合は高値と安値切り下げで、下落トレンドだと認識して間違いないのでしょうか?

 

短期トレードで5分足や15分足を見ているとよくこのような動きに遭遇しますが、1つ上の足(1時間足)で上図の状況を確認するとアップトレンド中のただの押しを形成しているにすぎません。チャートパターンとしてはアップトレンド中のフラッグという見方もできます。

 

トレンド転換をして下落に移行したと考えるのは上図ではまだ早いという事になります。

 

ダウ理論のトレンド定義で知っておくべきことは、押し安値と安値、戻り高値と高値の違いです。

 

押し安値というのは、明確に判断できる波の高値を更新した安値です。

 

押し安値と戻し高値

 

上図は5波目で3波の高値を更新していますので、4波の安値が押し安値という事になります。

 

5波から下落して安値を付けて少し上昇をしていますが、直近の高値を抜け切れていないのでたんなる安値という認識になります。

 

上図の波形でトレンド転換を考える場合は、4波安値の押し安値を明確に価格が割り込んできた時点でアップトレンドからダウントレンドへ目線を切り替えていきます。

 

押し安値と安値(戻り高値と高値)の違いを理解していなければ、実践の相場で目線を固定することができずに迷いが生じます。

 

環境認識やトレンド判定をするうえで絶対に覚えておきたい基礎知識です。